Aクリニックさまの譲渡情報

◆売り手の状況◆

50代の先生で、医業承継の売り手側としては若い方でしたが、ご親族の介護に注力する必要があり、常勤での診療所運営がどうしても困難となるため、今回やむを得ず診療所を譲渡することになりました。

2019年末に開設した診療所のため、開設から順調に売り上げを伸ばしてこられていましたが、上記のような背景から早急にお相手探しをしたいご意向をお持ちでした。

◆買い手の状況◆

30代後半で、もともと都心部での開業をご希望されていた先生です。

今回、ケアネットへ初めてのお問い合わせでのご成約となりました。

（ケアネットでは初めてのお問い合わせで、その案件でご成約をされる買い手の方々が一定数いらっしゃいます。開業に向けた覚悟をお持ちの方ほど、このような行動特性をお持ちでいらっしゃる認識です。）

今回の買い手の先生は、ご家族が医療関係者ということもあり、開設資金には余裕がありました。

また、初めての開業とのことで、弊社コンサルタントが銀行融資の手続き等のサポートを一からさせていただきつつ、円滑に成約を実現されました。

◆案件の特徴◆

• 駅から徒歩30秒で商店街沿いに立地しており、非常に好立地に位置する医院というメリットを持つ一方で、診療所の広さが15～20坪程度と眼科クリニックとしては、狭小であるため白内障等のオペは難しい広さという障壁を併せ持つ案件でした。（眼科医院の場合には、手術ができるスペースを重視して、案件探しをされている買い手が多い実情があります。）

• このような障壁がある中、今回の買い手の先生が広いスペースを要さない眼科系美容医療を中心に行いたい方針であったため、うまく双方がマッチした実情があります。

• 商談申し込みから、2か月でのご成約で非常にスピード感のある成約でした。

■成約までの流れ

①お相手探しを開始（2021年9月）

売り手側は、譲渡金額の最低ラインを設定し、「譲渡案件」として情報を公開。

買い手側候補者から10件近くの問い合わせがあるものの、診療所の広さがネックとなり、なかなか有力な候補者が現れない。

②商談申し込み、トップ面談実施（2022年1月）

面談の申し込みがあり、面談の実施。

• 買い手側が好立地であることや、高額な医療器材承継可能な条件を気に入って下さり、順調に交渉。
• 狭小なスペースについて、買い手側の先生は美容医療を実施予定のため広いスペースを要さない事や、将来的に上階のテナントが空室になった際に、診療所のスペースを拡張することを視野に入れて前向きに検討。

④基本合意契約締結（2022年3月）

契約締結にあたり、売り手側の先生から契約内容の追記等のご依頼があり、弊社コンサルタントが仲介をしながら契約のとりまとめを行う。

診療所のテナントオーナーとも、円滑に契約が完了。

⑤最終譲渡契約締結（2022年3月）

⑥譲渡実行（2022年7月）

7月に買い手側の先生が新たに診療所をオープン。

（もともと勤務されていた病院は6月にご退社）

■難易度が高かった点

• 前述の通り、テナントが狭小なスペースであった点

（待合室を幅広に取れない、白内障オペ等を行うことが難しいため、売り上げが限定的になると見立てる買い手が多い中で、このデメリットをあまり感じない候補者をみつけることが難しい実情がありました。）

■本案件の成約のポイント

診療所のスペースの狭さから、眼科で売り上げの礎となる白内障のオペができない等から、買い手側がなかなか見つからない状況にありました。しかし、今回ご成約いただいた買い手の先生は広いスペースを要さない眼科系美容医療を実施予定にあったため、狭小スペースに対して、デメリットを感じていらっしゃいませんでした。

加えて、買い手の先生にとって、眼科の高額な医療機器を引き継ぐことができる点や、新規開設をするには非常に難易度の高い、駅近好立地な当該診療所は非常に魅力的でした。

ケアネット医業承継チーム

ケアネットの医業承継チームは、業界経験が長いベテランアドバイザーを中心に、 税務や法務について豊富な専門知識を有する専門コンサルタント、幅広いサポート体制をもつサポートメンバーで構成されております。 専門性の高いメンバーが複数人で関わるチーム制を採用することで、お客様にご満足いただけるサポートや運用体制をご用意しております｡ 診療所の医業承継に特化をした、全国でも数少ない医業承継チームのノウハウで、開業医の先生方の『後継者問題』の解決に寄与できるよう、誠心誠意サポートさせていただきます。